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着色料は悪なのか?科学的に考えるということ

「結局のところ、食品添加物って良いんですかね?悪いんですかね?」子供だけでなく、保護者のみなさまからも、度々受ける質問です。

「良いか、悪いかは、自分で決めればいいと思います」というのが、答えになります。

 今回のプログラムは、その判断材料の一つにはなるんじゃないでしょうか。まずは身近な食品で毛糸を染めてます。

 とっても簡単&キレイに染まりますね。キレイに染まるんだけど、これが普段食べているお菓子に使われていると複雑な気持ちでしょうか。着色料の種類によっては、ほとんど染まらない場合もあります。

 天然は安全? 合成は危険? 他の添加物は? そもそも、なんで添加物って使われているの? 議論が一方的にならないように、多様な考え方を紹介しています。

 

  • 化学の分野では、どんな視点で情報を集めたらよいのでしょう。
  • プラスとマイナスの側面があることを、どう考えていったらよいのでしょう。
  • ひとつの答えがあるわけではない事に対して、自分はどう考えて、何を選択するんでしょう。

 このプログラムに参加したら答えが出ると思っていたのに、余計に謎や疑問が深まってしまった!という方が多いのです。あんまり考え過ぎるとなにも食べられなくなってしまうので、ほどほどにするのも大切です。結局のところ、いろいろなものをバランス良く食べるのが一番なのかな。なんともすっきりしない終わり方のもやもやプログラムでごめんなさい。

※理科クラブとしては、食品添加物を推奨も否定もしません。

9月追記

夏休み中、添加物のことが気になったKくんは、自由研究のテーマに選んで作品を作ってきてくれました。ただ添加物のことを調べただけでは、みんなに興味を持ってもらうのは難しいですよね。そこで得意の工作を活かして、お菓子で染めたマスコット作りです。展示も工夫されていると教室でたくさんの人に見てもらえますよね。資料もかなりのページ数の大作でした。

「○○スーパーは仕入にこだわっているせいか合成着色料のお菓子はほとんど手に入らなかった。」という情報もありました。食品成分に目がいくと、スーパーマーケットで買物するだけでもたくさんの気づきがありますね。

本の紹介

 添加物の本を調べようと思うと、どうしても「危険」という書籍がたくさん出てきてしまいます。科学的に中立な立場から書かれていると思うものを紹介します。どんな科学も、立場・見方によってプラスとマイナスの両面があるものです。自分はどう考えるかと判断するためには、知識が必要ですね。

初学者 こども向け

 小学生向けという触れ込みで一番有名なのはこちら。キャラクターになっているのでとっつきやすいという反面、イメージがそこにもっていかれてしまうというのが難点。本当に初学者向けなので、今回このプログラムに参加した人がさらに知りたいと思うには、少々内容が物足りないかも。

まずはこちらの一冊

 科学的な視点でざっくり全体像をつかむならこれ。そもそもの添加物の概念を捉えられて、よく使われているものの解説もあります。小学生高学年が読むならこれで十分です。全部読む必要はなくて、必要なところに目を通せばよいでしょう。

 「トコトンやさしい」シリーズは、ほかにもたくさんでています。開発者・エンジニアが、自分の分野外のことを知りたい時に手に取ることが多いのではないかと思います。最新のことや詳しいことまではフォローされていませんが、次にどんなことを調べたら良いのかが分かるようになります。

 理科クラブは、横浜 大倉山・センター北を中心に活動中。理科好きの小学生たちといっしょに楽しく実験・観察をしている理科実験教室です。こんな人にオススメ。

  • 理科が好きな小学生
  • 実験の話で盛り上がれる友達がほしい人
  • 宇宙・化石・石・元素の話で一緒に盛り上がりたい人
  • こどもが理科に興味を持つといいな、と思っている保護者。
  • 自由研究のネタにいつも困る人
  • 自由研究の相談にのってほしい人
  • 楽しくリケジョとして生きている理科クラブの代表と友達になりたい人

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